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やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

清張ワールド

【清張ワールド】


清張の世界を堪能してる。

宮部みゆき責任編集「松本清張傑作コレクション」(中)を読了。
ここに集められた短編の中で私の未読は
「遠くからの声」
「式場の微笑」
「山」。

(中)の巻末にある
『コーヒーブレイク(2)
「大極宮」でききました
 「あなたのお好きな清張作品は?」』が興味深かった。
HPで募集したインターネットのアンケートの結果が載っていた。
「大極宮」=「株式会社大沢オフィス」
(宮部さん、大沢在昌さん、京極夏彦さんの共同会社)
の公式ホームページ

第一位『点と線』
第二位『砂の器』
第三位『ゼロの焦点』
第四位「或る『小倉日記』伝」
第五位『西郷札』
第六位『霧の旗』
第七位『けものみち』
第八位『わるいやつら』

どれもこれも私のお気に入りだ。
このアンケートに寄せられているコメントが面白い。

親が若い時に持っていた古い本で読んだという人が複数いた。
親って私の世代。
そだろう、そうだろう、はい若い時に夢中で読みましたよ。

また、
『読まなきゃ良かったと思うくらい、非常につらい思いをしたので、
しばらくはこの人の作品は読みたいと思いませんでした。
(面白くなかったわけではないのですが辛かったんですね)』
という人にさもありなん、
救いようのない結末にどっとため息をつかされるのだ。
だが、嘘偽りのないこれが真実なんだろうなーと思わしめるから恐い。

清張ワールドは桐野夏生さんの「グロテスク」などの世界が近いと思う。
「愛」と「欲」と「嫉妬」から逃れられない哀れな人間たちよ!

でも、清張さんは暗い情念を巧みに描いているという作家の才能なのだ。

関連の日記

3月12日の日記…「生けるパスカル」
3月20日の日記…傑作コレクションという括り…清張さんばかり書いている。
「古本」(死の枝より)
『球形の荒野』
『ゼロの焦点』
『山峡の章』
『告訴せず』
『死の発送』
『史観宰相論』
『花氷』
『遠い接近』
傑作短編集(一)(新潮文庫)『或る「小倉日記」伝』


読了本

松本清張全集(文藝春秋刊)
(1巻)点と線 時間の習俗 影の車
(2巻)眼の壁 絢爛たる流離
(3巻)『ゼロの焦点』 Dの複合
(4巻)[黒い画集](遭難 坂道の家 紐 天城越え 証言 寒流 凶器 濁った陽 草) 
(5巻)『砂の器』
(6巻)『球形の荒野』[死の枝](交通事故死亡1名 偽狂人の犯罪 家紋 史疑 年下の男 古本 ペルシアの測天儀 不法建築 入江の記憶 不在宴会 土偶)
(7巻)[別冊黒い画集](事故 熱い空気 形 陸行水行 寝敷 断線)[ミステリーの系譜](闇に駆ける猟銃 肉鍋を食う女 二人の真犯人)
(8巻)草の刻印
(9巻)[黒の様式](歯止め 犯罪の広告 微笑の儀式 二つの声 弱気の虫 内海の輪 死んだ馬)
(10巻)[黒の図説](速力の告発 分離の時間 『鴎外の婢』 『書道教授』 六畳の生涯 梅雨と西洋風呂)
(11巻)歪んだ複写 不安な演奏
(12巻)連環 彩霧
(13巻)黒い福音 スチワーデス殺し論 アムステルダム運河殺人事件 セント・アンドリューの事件
(14巻)わるいやつら
(15巻)けものみち
(16巻)地の骨
(17巻)北の詩人 小説帝銀事件 象徴の設計(未読)
(18巻)波の塔
(19巻)霧の旗 砂漠の塩 火と汐
(20巻)落差
(22巻)屈折回路 象の白い脚 砂の審廷
(23巻)喪失の儀礼 強き蟻 聞かなかった場所
(24巻)無宿人別帳 彩色江戸切絵図 紅刷り江戸噂
(25巻)かげろう絵図
(29巻)逃亡 大奥婦女記
(30巻)[日本の黒い霧](下山国鉄総裁謀殺論 「もく星」号遭難事件 二大疑獄事件 白鳥事件 ラストヴォロフ事件 革命を売る男・伊藤律 征服者とダイアモンド 帝銀事件の謎 鹿地亘事件 推理・松川事件 追放とレッド・パージ 謀略朝鮮戦争 なぜ「日本の黒い霧」を書いたか)幻の「謀略機関」をさぐる 松川事件判決の瞬間 「白鳥事件」裁判の謎 「木星」号事件の補筆)
(34巻)『半生の記』 [エッセイより](学歴の克服 実感的人生論 ほんとうの教育者はと問われて 碑の砂 「西郷札」のころ 作家殺しの賞 この十年 回想「酸素テントの中の格闘」 ヨーロッパ20日コースをゆく ”地の塩”地帯をゆく ハバナへの短い旅 暑い国のスケッチ 南北で会った女たち 瑠璃碗記 私のくずかご 占領「鹿鳴館」の女たち 政治と税金 現代のヒズミ――税金 小説でない「黒い霧」 政治家の税金 新権力論 「政治」とよど号 推理小説の読者 日本の推理小説 推理小説の発想 私の黒い霧 推理小説の題材 灰色の皺 私の小説作法 小説に「中間」はない 朝の新聞 小説のなかの「私」への疑問 大岡昇平氏のロマンチックな裁断 文壇小説の陥没 劉生晩期)
(35巻)[短編集](西郷札 くるま宿 ある「小倉日記」伝(芥川賞28S27)梟示抄 啾々吟 戦国権謀 菊枕 火の記憶 贋化つくり 湖畔の人 転変 情死傍観 断碑 恋情 特技 面貌 赤いくじ 笛壺 山師 腹の中の敵 尊厳 父系の指石の骨 柳生一族 廃物 青のある断層 奉公人組 張込み)
(36巻)[短編集](秀頼走路 明治金沢事件 喪失 調略 箱根心中 ひとりの武将 増上寺刃傷 背広服の変死者 疑惑 五十四万石の嘘 顔 途上 九十九里浜 いびき 声 共犯者 武将不信 陰謀 将軍 佐渡流人行 賞 地方紙を買う女 鬼畜 一年半待て 甲府在藩 捜査圏外の条件 カルネアデスの船板 白い闇) 
(37巻)[短編集](発作 怖妻の棺 支払過ぎた縁談 乱気 雀一羽 二階 点 枴帯行 ある小官僚の抹殺 黒地の絵(現代の文学27巻) 氷雨 額と歯 日光中宮祠事件 真贋の森(現代の文学27巻) 装飾評伝 巻頭句の女 紙の牙 剥製 危険な斜面 願望 空白の意匠 上申書 部分 駅路 誤差)
(38巻)[短編集](厭戦 小さな旅館 老春 鴉 血倉学説 相模国愛甲郡中津村 影 たづたづし 晩景 ベイルート情報 統監 花衣 粗い網版 種方同盟 月 証言の森 虚線の下絵)
(別冊)黒の回廊

考える葉
棲息分布
風の視線
黒革の手帳

[宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション](上)
 「遠くからの声」「巻頭句の女」「書道教授」「式場の微笑」「共犯者」「カルネアデスの舟板」「空白の意匠」「山」
[宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション](中)
 「恐喝者」「一年半待て」「地方紙を買う女」「理外の理」「或る『小倉日記』伝」「削除の復元」「捜査圏外の条件」「真贋の森」「二・二六事件」「追放とレッドパージ」
[宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション](下)
 「帝銀事件の謎」「鴉」「支払い過ぎた縁談」「生けるパスカル」「骨壷の風景」「西郷札」「火の記憶」「菊枕」

『高台の家』(獄衣のない女囚)
『山峡の章』
『告訴せず』
『死の発送』
果実のない森
溺れ谷
表象詩人
『史観宰相論』
水の肌 指 留守宅の事件 小説3億円事件 凝視
『花氷』
『遠い接近』
『或る「小倉日記」伝』傑作短編集(一)(新潮文庫)
(或る「小倉日記」伝、菊枕、火の記憶、断碑、笛壺、赤いくじ、父系の指、石の骨、青のある断層、喪失、弱味、箱根心中)
『人間水域』
『数の風景』
『馬を売る女』(「式場の微笑」「駆ける男」「山峡の湯村」)


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